1948-12-15 第4回国会 衆議院 本会議 第13号
彼らは、細菌と取組む崇高なる科学者として当然行うべきワクチンの自家檢定も、四個のびんのうち一個のみ行い、他はこれを省略いたしているのであります。試験に供するモルモットの入手難と、あるいは高價な檢定手数料等が考えられるとともに、長年ジフテリア・ワクチンはすでに使用され、何ら心配なき段階にあるをもつて、いささかなれすぎていたことから注意を怠つたところに、今回の不祥事の原因があるのでございます。
彼らは、細菌と取組む崇高なる科学者として当然行うべきワクチンの自家檢定も、四個のびんのうち一個のみ行い、他はこれを省略いたしているのであります。試験に供するモルモットの入手難と、あるいは高價な檢定手数料等が考えられるとともに、長年ジフテリア・ワクチンはすでに使用され、何ら心配なき段階にあるをもつて、いささかなれすぎていたことから注意を怠つたところに、今回の不祥事の原因があるのでございます。
そこですでに皆さんも何回となく政府当局から御説明を承られましたので、御承知とは思いますが、このジフテリアの注射液は四つのびんでつくられまして、その中の一つのびんについてのみ、この製藥所はモルモツトの自家檢定をやつたわけでありますが、他の三つのびんにつきましては、このモルモツトの自家檢定なども行つていないのであります。
これによつて見ますと、問題になつております予防液は、全部自家檢定の結果、無毒試驗に合格しておるということになつておる。この事実を予防衞生研究所長、厚生省は認められておられたのかどうかということをお聞きします。